FLP松野ゼミの取材活動を追った
ドキュメンタリーです。自分が出ているのを見ると恥ずかしい限りです。
解説は、次の通り。
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知の回廊 第96回「ジャーナリズム教育がもたらす知の継承 ~台湾二二八事件の取材現場から~」
監修:松野 良一教授(総合政策学部)
1947年2月28日に発生した、台湾二二八事件。
推定死亡者数は最大2万8千人といわれる、台湾全土に拡がった大虐殺事件は、中国国民党による恐怖政治と戒厳令によって、約40年もの間、言論の自由が制限されていましたが、1988年に就任した李登輝総統による民主化が進むにつれて、その実態が明らかにされました。
現在の台北二二八紀念館には、中央大学の学生帽が展示されています。
実は、この事件に巻き込まれた人たちの中には、中央大学など日本の大学で学んだ、本省人エリート達が多かったのです。
事件から65年が経過した2012年、中央大学FLPジャーナリズムプログラム・松野良一ゼミでは、この帽子の持ち主を探すことをきっかけとして、二二八事件に巻き込まれた中大卒業生を調査するためのプロジェクトを発足させ、学生たちが台湾へ渡り、受難者家族の方々から直接お話を伺う現地調査を進めてきました。
若い学生たちが台湾の歴史を学び、いまの台湾を歩き、生きた証言をまとめてゆく・・・。大学におけるジャーナリズム教育は、彼らに何をもたらすのでしょうか。
今回の『知の回廊』は、学生たちによる、台湾二二八事件の取材現場に密着しました。